今回の話は、山形を出た自分が東京でどういう生活を始めたかを語ります。
通常、移住を決断する時は、アパートなりマンションなりを借りますよね。
でも私の場合、30数年ぶりに始めた東京生活は 50代でシェアハウスという驚くべき展開でした。
シェアハウスというと若い人が利用するもの、という感覚がありますよね。
でも、あるんです。50代で利用できる面白い物件が!
修行1年目、起業家シェアハウスを選んだ話
Webデザイン修行で最初に自分が懸念したことは、生活の拠点をどこに置くかでした。
デジLIGに入学することが決まった時点で、東京という選択になりましたが、部屋をどうするか、山形の実家との関わりをどうするかを判断しなければならなりませんでした。
そこで自分が考えたのが、住所は山形のまま東京でシェアハウスを借りるという選択です。
しかし、探してみると、シェアハウスはほとんどが40代以下が入居の条件。
シェアハウスの利用というのが、若者主体のライフスタイルのため、年配者を受け入れる土壌はまだ醸成されていないということなのでしょうね。
いろいろ探しても見つからず、諦めかけていた時に、見つけたんです。
起業家シェアハウス「X-garden」
こちらのシェアハウスは起業家を育成するというコンセプトシェアハウスで年齢制限がないということでした。
ネットで情報をかき集め、問い合わせをすると、早速、代表のUさんから電話がかかってきました。
年齢のことや公務員退職のフリーランスで、デザイン修行で入居したい旨を伝え、審査のことを相談すると
「うちは大丈夫ですよ」
という心強い回答。
早速申し込んでみたところ、無事審査も降りて、4月から入居ができることになりました。
涙が出るほど嬉しかったことを今でも覚えています。
X-gaardenに出会う前に味わった悔しさ
X-gardenに入居が決まる前、実はとても悔しい思いをしました。
上野のデジLIGに近い場所で安いアパート、マンション物件を探していた時のことです。
ある物件を見つけて内覧の申し込みをし、物件の案内をしてもらった時のことです。
その不動産屋はネットで格安系の物件を扱うところでした。
忙しい3月の中で、担当者も疲弊していたんでしょうね。
車の中で物件を探している経緯を話していると
「どうして教員を辞めたの?」
「今のフリーの状態じゃあ、どこも審査は通らないよ!」
「教員やってた方が良かったのに・・・」
密室の車の中で、こんな言葉を浴びせられ、私の物件への興味は一気に冷めていきます。
その後の内覧はとてもつまらないものでした。
マンションの屋上に案内してもらった時の様子。
担当者はそっけないそぶり。
30年ぶりに味わった東京の洗礼
確かに、その担当者の言うことは間違っていなかったと感じることもあります。
実際、審査が通るかどうかは職業よって大きく左右されることも学びました。
でも、さすがにこの時は、不動産関係者からダイレクトに言われるとショックしかありませんでした。
内覧はしましたが、当然そこに決める気は全くなくなってました。
あまりにも悔しくて、そのまま大江戸線に飛び乗り、練馬X-gardenの前に行って公園にたたずんでいたことを思い出します(内覧予約してなかったので、外見だけを外から見てたのです)。
温かく迎えてくれたX-garden
実はX-gardenを決めた時は、内覧をしていません。
外観を見ただけで、一度山形に帰ってしまったので、あとはYoutubeの動画でバーチャル内覧をして決めたんです。
この話を住人の方に話をするとみんな驚いていたのですが、自分にとっては代表Uさんからの温かい言葉と動画の内容だけで決める要素としては十分でした。
そして、2022年4月1日、無事入居することができました。
部屋はとても広くて、実は今のマンションよりも広い感じがします。キッチン部分を含めて10畳ほどあり、ベッドもマットも机も備え付けでした。修行の身としてはこれで十分です。
このあと、ここで一年間Webデザイン修行を行うことになりました。
私にとっては良き思い出の場所です。