35年ぶりに就職活動というものをやってみました。
6月から12月までの約半年間です。
訓練校に通いながらでしたので、時間的に限られてましたけど、エンジニア職で内々定を3つ、業務委託契約で1つ、内定(自社開発)という戦果でした。
内定先では引継ぎまで行ったのですが、そこで就業条件が違うことがわかり、結局入社はお断りいたしました。
今回の話は全体を通して、50代後半のオジのWeb界隈における立ち位置とか就職戦線をお話していこうと思います。
50代でも就職は可能!でも…
結論からいうと、50代後半でも就職は可能です。
それだけIT業界は人手不足なのかもしれませんね。
ただし、条件は厳しくなると思います。
まず、求められる職種は未経験ならインフラの運用保守案件になるということです。
私は自分で応募したものだけでも40社ほどありました。
転職サイト経由でスカウトいただいたものもありましたが、その職種はほとんどがインフラの運用保守でした。
インフラの運用保守というと、いわゆる大きなサーバールームを持った場所で黒い画面をみながらちゃんと動いているかの監視を行う仕事。そしてシフト勤務で夜勤もあるというものです。
その職種自体を否定するつもりはありませんが、病気やケガを経験した自分にはちょっと負担が大きいなと感じていたので、お断りしてきました。
若い人たちが多いIT業界で、オジが生き残っていくには、若者がやりたがらない領域にいく必要があるということです。
こうした現実を知れば知るほど、エンジニアという仕事に自分が向いているのかどうかがわからなくなってきていました。
開発エンジニアになるには
では、開発エンジニアにはなれないのか?
といわれると、慣れる可能性もゼロではないな、ということがわかりました。
実際開発職で面接が進んだこともありました。
が、最後に立ちはだかったのが、実務経験でした。
エンジニア界隈では、ポートフォリオの作成よりも実務経験が優先されます。
これは、何がつくれるかを問われているのではなく、どれだけエラーと出会って、それを解決する修羅場をくぐってきたかの証明でした。
実際面接でもエラーとの向き合い方を聞かれたこともありましたし、これはポートフォリオでは測れないものさしなのかな、と思ったわけです。
ただ、自社開発系のイケてるしWeb系であれば、つくったプロダクトの技術スタックであるとかを語れればそういう会社に入れる余地はあると思います。でもそれは20代後半までですね。
私は最初からそういうイケてる会社は無理だと思っていたので、対象からは外してSESを中心に面接を受けていました。SESにもいろいろあって、若者受けするようなカルチャーを持つところから、COBOLを使うオジさん中心のSESまで実に幅が広いようでした。
いくつかスカウトをいただいて、若者イケてる系の会社の面談に臨んだことがあったのですが、そのカルチャーギャップを乗り越えることは厳しいな、と思いました。
相手側も同じで倍も年が離れている人とチームを組んで開発することに違和感がありありな雰囲気を醸し出していましたね。
でも、表面的には「年齢は関係ないですよ」なんて言っているんです。
まあ、法律で年齢で差別してはいけないことになっているから、取り繕っているんでしょうけど。
とにかく徒労感だけが残ってしまうことが多くて、徐々に就活自体を止めるようにしました。
最後はエージェントへ
ここでいうエージェントとは、いわゆる就職あっせんのエージェントのことです。
つまり、入社が決まると、そのエージェントに会社から代金が支払われるというやつです。
訓練校のキャリアアドバイザーからは、未経験はエージェントを使っても意味がないからやらない方がいい、といわれていました。
エージェントは自分が今までやってきた経験をもとにあっせんをするので、未経験チャレンジはまともに相手にされないそうです。
まあ、私の場合、Web制作で就業経験もあったので、未経験というより微経験なのでエージェントもそれなりの反応を示してくれました。
ただ、この時点で社員で働くというモチベは限りなくゼロに近くなっていたので、タダでいろいろ応募してくれるんならいいかな、という程度の認識で使っています。
今は若者とチーム開発するよりも、一人称でフロントエンド開発する案件にリモートでたずさわれればいいな、と考えるようになりました。
その第一歩はやはりコーダーとして身を立てることと基本に返ることにした感じです。